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| システムは開発するもの?運用するもの? |
| ■開発が終わり、運用が始まる。 |
皆さんはシステムのカットオーバー(※)時に何らかのセレモニーをした経験があるでしょうか?
システム稼動開始のためのボタン(キーボード)を役職の方が押してみたり、最初のデータが投入された結果がディスプレイや大画面モニターに映し出されると、拍手喝采の中でそれまでの労を労い、また喜び合う。私もかつて、とある大規模オンラインシステムのカットオーバーで同様の経験をしました。カットオーバー当日の明け方3時頃、部長が若手の私を捕まえて「カットオーバー時に乾杯するからビールを買ってきなさい」との指示。会社の周辺には夜中にビールを販売しているところが少なく、やっと見つけて大量に抱え込んで戻ったのが5時近く。期待のカットオーバーの瞬間は度々の問題発生で朝の9時くらいだったでしょうか、現場は待ちに待たされたこともありそれこそ拍手大喝采となりました。ビールで一息ついた後は改めてシステムの稼動状況を確認するもの、疲労困ぱいで家路につくもの、プロジェクトのストレス発散をするために休日の朝から飲みに出かけようとするものなど様々ですが、皆ホッとした瞬間だったと思います。
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| ■運用開始!準備は整っていますか? |
| もちろん、このシステムは開発期間以上にこれからの運用期間のほうが長いわけです。運用・管理・監視・障害対応などは、これから始まります。少なからずこれらの経験をされた方にとっては、ここからの手間と苦労はおおよそ想像がつくでしょう。例えば、この時点で運用担当が利用するマニュアルやドキュメントがどの程度揃っているか、皆さんの経験ではいかがでしたでしょうか?
マニュアルやドキュメントを作成する為には多くの経験が必要ですが、作成する側の理解のままにドキュメントを起こしてもスムーズな運用は行われません。実際に利用するメンバーは同じ経験をしているわけではありませんし、まして24時間の交代勤務などの場合は対応者が入れ替わるわけですから、スキルや経験の違いなどを十分考慮する必要があります。または、教育を十分に行い常にレベルを一定に保つような体制を取ることもあるでしょう。 |
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| ■品質・改善・Plan Do Check Action ... |
過去にマニュアルや体制の整備で苦い経験をされた方はその後、どうされたでしょう。それまでに用意されていたマニュアルや対応方法の見直しを図ったり、標準化を進めたり、またはそんな暇が無いからいつも同じ対応を繰り返しているのかもしれません。こうした対応を繰り返していくとそのうち整合性が取れなくなってしまい、徐々に歪みのある対応や運用手順が生まれてしまいます。
これではシステムを利用する人も運用する人も不幸になってしまいます。問題が発生するのは仕方が無いとして、次々と起こる問題や事象をきちんと把握して分析していくことが重要です。きちんと把握するためには日々の運用や事象を記録・測定することです。測定結果として統計情報が出るとそれを評価することができます。評価の結果次第では改善が必要であると判断できます。
しかしながら、正しい測定や評価の実践は、最初のうちは試行錯誤であるかもしれません。これらのプロセスは、繰り返すことでより精度を増していくものです。システムの円滑な運用(利用者がストレス無く利用できるように)をするために日々何をすべきか?という観点で以上のような取り組みをし、繰り返し測定と評価を実行すれば、結果として効率的で効果的な運用が実現できます。システムの開発時には短期間に多くのリソースを割きますが、運用時は継続的な実行とリソースが必要です。人が関わる時間を軸に考えるとシステムは運用するものであると言えるかもしれません。そうであるとすれば、運用に関わるエンジニアをもっと育成していく必要があると言えるでしょう。 |
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| ※カットオーバーとは? |
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新たに開発された情報システムが稼動を開始すること。または、その時期。
同義語:リリース、マルエス |
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